BGP経路集約を制御するマップ

すべてはここを読むべき
Understanding Route Aggregation in BGP - Cisco

  • as-set

経路集約時に消失するAS_PATH PAを保持*1させる。ループ回避のためには大事だが、集約対象経路のAS_PATH PAの変更に伴って保持する情報が変化するため、ネイバーとの接続状態によってはフラッピングが多発する可能性がある。*2

  • suppress-map

summary-onlyで集約経路以外をアドバタイズしなくさせることができるが、それとは別で個別にサプレスさせるためのマップ。permitされたプレフィックスがサプレスされ、denyされたプレフィックスはサプレスされずネイバーにアドバタイズする。summary-onlyと同時に使用するとsummary-onlyは無効となる。

  • attribute-map

集約経路は集約前経路のPAを継承するが、そのPAを編集するためのマップ。例として、集約前のあるプレフィックスにno-export属性がついていた場合集約経路を外部ASに広告できなくなるが、それを外すことが可能となる。

  • advertise-map

集約経路に含める集約前経路を指定するためのマップ。例として、10.0.0.0/24 - 10.0.3.0/24を10.0.0.0/22に経路集約する際、10.0.2.0/24を外して当該プレイフィックスのPAを集約経路に継承させないようにできる。あるASから入手したプレフィックスPAは集約経路に含めない、といったときに使える

いろいろあるねー

*1:{AS_1, AS_2} 形式

*2:AS100,AS200からの経路を集約していたが、AS100からのアドバタイズがなくなった場合に{100,200}だったのが{200}になることで集約経路のPA変更通知がアドバタイズされる